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日立造船マリンエンジン株式会社とターボシステムズユナイテッド株式会社、デジタル製品に関するパートナーシップアグリーメントを締結

 日立造船マリンエンジン株式会社(以下、HZME)とターボシステムズユナイテッド株式会社(以下、TSU)は、デジタル製品分野における連携強化を目的としたパートナーシップアグリーメントを締結しました。本提携により、HZMEが提供するHiZASプラットフォームから、TSUが提供するAccelleron社の過給機パフォーマンスツール「Turbo Insights」へ直接アクセスできるようになります。

 HiZASユーザーは、過給機に関する詳細なデータを提供する「Turbo Insights」へ、ワンクリックでアクセス可能となります。これにより、機関と過給機の状態を一括で把握できるシームレスなデータ連携体験が実現し、運航管理の効率化と精度向上が期待されます。
 HiZAS®VDA(Vessel Data Analysis)は、カナデビア株式会社(旧 日立造船株式会社)が2022年4月より提供を開始したクラウド型ウェブアプリケーションサービスで、主機関性能の解析や船速・燃費などの運航データを可視化する機能を備えています。環境規制の強化や安全運航の高度化に対応するため、船舶から収集される膨大なデータを効率的に処理・分析し、船主や船舶管理会社の業務負荷を軽減します。
 Turbo Insightsは、TSUが提供するAccelleron社のデジタルツールで、Accelleron社のA100-LおよびA200-Lシリーズの過給機に標準適用されています。運転開始時点(ランニングアワーゼロ)からデータを収集・送信し、以下のようなインサイトを提供します:

• 過給機パフォーマンス
• エンジンパフォーマンス
• 燃料消費削減の可能性
• CO₂排出削減の可能性

 このツールを活用することで、ユーザーはリアルタイムでのデータ分析や予防保全の強化が可能となり、船舶運用の最適化に貢献します。

 TSUの代表取締役社長・吉成 宏昭氏は次のように述べています。
 「このたび、日立造船マリンエンジン株式会社とTSU間のアグリーメントを締結できたことを大変嬉しく思います。私たちはこの取り組みを新造船市場へのA100/200-L及びACCX-300L過給機の採用促進、さらに、デジタルを活用したアフターサービスビジネスの拡大に向けた絶好な機会と捉えています。両社の連携を通じて市場におけるさらなるデジタルの活性化を目指してまいります。」

 またHZMEの代表取締役社長・竹中 俊哉氏は次のように述べています。
「本アグリーメントを通じて、デジタル技術を活用したアフターサービスの高度化と、多様化するお客様のニーズに迅速・的確に応える体制の構築を推進してまいります。TSUとの連携により、両社の強みを融合させ、市場における価値創出と次世代ソリューションの提供をさらに加速させていく所存です。」

 本アグリーメントは、船舶業界におけるデジタル化推進の一環として、今後の製品開発および顧客サービスのさらなる向上に寄与することが期待されます。
HZMEとTSUは今後も、業界の変化に柔軟に対応しながら、デジタル技術を活用した製品・サービスの価値向上に努めてまいります。

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